第49号「肖像画とZOOM映え」

今朝の日経新聞文化欄「描かれたアジア」で、ミヒール・ファン・ミュスヘルの「ヨハネス・ヒュッデの肖像」が紹介されていた(写真は日経新聞ホームページより)。

解説は、美術史家の幸福輝さん。
1686年、アムステルダム国立美術館蔵で、描かれたヒュッデさんは「東インド会社の理事やアムステルダム市長を歴任した名士」。

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ヒュッデさんは室内用のガウンを着て、机には難しそうな書物が並ぶ。「当時、自宅でくつろぐ姿を描かせるのが肖像画の流行(はや)りだった」らしい。なお、「さりげなく、アムステルダム市の法令集も広げられている」とのこと。
  
なんだか、現在のテレビ会議で、ZOOM映えを意識して、トップスや背景、小物に気を付けましょう、と言われているようで、面白かった。


ちなみに、ヒュッデさんが着ているガウンは「ヤポンス・ロック(日本風の室内用上着)」と呼ばれ、日本の着物がモチーフになっているらしい。

以上